在宅大学生がいろいろ話すブログ

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「東大読書」と「京大読書術」を比べる話

今回のテーマは表題の通り、なんとも頭良さそうなタイトルがついた二冊の読書術に関する本を紹介していこうと思います。

 

まず、なぜ今回このような比較に至ったのか。それはずばり、書店で二冊並んで置いてあったからです。笑

その様子がパッと目に入ったときには、思わず二冊とも手に取ってしまっていました。書店員さんの作戦?にまんまとハマってしまったわけですね!

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それでせっかくだから自分なりに考えた二冊の違いを紹介しようと思い、記事にしました。似ているようでまったく違う意味合いの

タイトルを持つ二冊に、どんな共通点・相違点があったのか、検証してみました。

 

今日の流れ

①二冊をざっと紹介

 

②二冊の共通点

 

③二冊の相違点

 

 

では早速①から入りましょう!

①二冊をざっと紹介

 

・「東大読書」 西岡壱誠 著

著者である西岡壱誠氏が東大在学中に書いた本。著者の西岡氏は偏差値元35の高校から東大合格を果たしているかなりのスゴい人(受験って周りの環境とても大事だと思う)

本の中身は“東大”らしく具体的な読書法について論理的にわかりやすく書かれています。ページ下部には著者が読書術を実践して読み込んだ書籍も紹介されていて、学んだノウハウをすぐに実践したくなる仕掛けも嬉しい!

僕自身は東大とは偏差値でみると程遠い大学に通っているため、“頭の良い東大生”はこんな考え方をしているのか!と感激した一冊です。

 

・「京大読書術」 粂原圭太郎 著

京大に現役でトップ合格し、卒業後はオンライン学習塾を開き指導を行なっている粂原氏の著作。高校時代偏差値95を叩き出しているらしい。そんな数字、定期テストの点数ですらとったことない…。

こちらの書籍はこれまた京大らしさが出ており、“発想法”や“連想法”など、思考様式にフォーカスした解説が多くなっています。

京大のイメージは個人的に、個々人の自由な発想を大事にするイメージがあります。文化祭とか…

こちらも巻末にオススメ書籍が多数紹介されており、非常に参考になりました。

 

②二冊の共通点

二冊の共通点は大きく分けると二つあります。

 

その1:予測と仮説を大切にする

この二冊に限った話でもないですが、やはり読書をするときは内容の予測と仮説を立ててから読むといいみたいです。

文脈を読む力をつけることができ、そのうえ能動的な読書が可能になるという点で、予測と仮説は優れていると言えそうです。

 

その2:ベストセラー=“今”を知るツール

二つ目はベストセラーに関する解釈の一部です。ベストセラーはトレンドを掴むという意味で魅力的であると捉えている点は共通していました。しかし後ほど紹介しますが、ベストセラーに対する考え方には相違点もあったところが興味深いです。

 

③二冊の相違点

相違点も同じく二つ紹介します。

 

その1:置かれている重点

 

①でも少し触れましたが、それぞれ

東大読書:具体的なノウハウに重点

京大読書術:考え方に重点

が置かれています。

もちろん、東大読書では考え方に、京大読書術ではノウハウに触れていないわけではありません。ですが、それぞれの大学の雰囲気の違いなのか、はたまた著者の特徴による違いなのかはわかりませんが、上記のような違いがあると僕は感じました。

 

 

その2:ベストセラーを選ぶことについての考え方

 

共通点のところでも登場した「ベストセラー」に関して、若干考え方といいますか、記述に違いが見られたため紹介します。

まず東大読書では、ベストセラーを買うことは賢い選択だとしています。なぜなら、それが良い本であれ悪い本であれ、必ず議論を呼び起こすから。毒か薬になる本は自分に影響を与えるから、ベストセラーを選択することは正しい、という意見です。

 

一方で京大読書術では、ベストセラーを選ぶことに必ずしも肯定的ではありませんでした。なぜなら、ベストセラーが売れる理由は、なんらかの理由があるにせよ、ベストセラーランキングに掲載されているから。つまり、視覚的に注目を集めているから、と考えているみたいです。著者は本を選ぶ際、余計な先入観を入れずにいたいという考え方があるようで、自らの考え方を大切にする京大の気質が表れているのがわかりました。

 

 

中身は実際に手にとって読んで欲しいという思いからあまり触れてはいませんが、それでも二冊にはそれぞれの特徴があることを紹介いたしました。今後読書術の本を探す際に、参考にしていただければと思います。