4月に読んだ本まとめ 計4冊
お久しぶりです。本日はタイトルの通り、4月に読んだ本について感想等書いていこうと思います。
①「AX」伊坂幸太郎
家族に秘密で殺し屋を生業とする男の物語。
途中まではそんな彼の殺し屋としての側面と、家庭を持つ父親としての側面が交互に描かれストーリーは展開していく。
だが、終盤にかけてその二つの世界は急激に進展を見せ、クライマックスを迎えていく…
読み終えて、なぜこの作品が、そしてなぜ伊坂幸太郎が読書ファンから支持を集めているのかよく分かりました。
物語の展開、情景描写、登場人物の個性などなど、、語り尽くせぬ魅力がたくさん詰まっていました。
まだ読んでない方々には是非読んでほしい一冊です!
恥ずかしながら、今年になって初めてちゃんと半沢直樹シリーズを読み始めました。ただのビジネスマンのストーリーかと思いきや、そこに描かれている言葉、登場人物、ストーリーそれぞれに読む人を惹きつける魅力がたくさん仕込まれており、終始退屈することなく読み進められたと思います。
就活真っ只中の自分にとっては、社会で働くとはこういうことなんだなと、現実をみせてくれる作品でありました。
銀行だけではなく、中小企業側の苦労も描かれていた点は心に残っています。
③「経済学講義」飯田泰之
後半2冊は小説からはうってかわって、新書を2冊ご紹介します。
まず1冊目は、明治大学の飯田泰之教授が書いた経済学の入門書「経済学講義」
この本を読もうと思ったきっかけは、大学の授業が再開する前に、もう一度経済学の根底にある考え方を確認しておこうと思ったからです。
【はじめに】の部分にも記述があったのですが、経済学の全体のストーリーをミクロ経済学、マクロ経済学、計量経済学の順に説明がされています。
個人的にはこの本は、経済学を学んでいない人にとっても読む価値は大きくあると思っています。
というのも、ミクロ経済学の基礎を学ぶことで消費者・企業の行動原理が、マクロ経済学を学ぶことで国全体の経済の仕組みについて学ぶことができるからです。そして計量経済学の思考様式を学ぶことで、いわゆる「根拠」の出し方を学べるのではないかと思います。
よく(?)、「経済学を学ぶ理由は、経済学者に騙されないようにするためだ」という言葉を耳にしますが、この本の内容を理解できれば、経済学者の意見に少しずつ関心が持てるようになるのではないかと思います。
④「人口と日本経済」吉川洋
経済学系の新書2冊目として読んだのがこの本。
経済発展は人口減少ではなく、イノベーションから影響を受ける、という結論を、様々なエビデンスを用いて説明している本。
個人的にはその結論も非常に前向きで好きだが、この本にはあと二つ魅力があると考えています
ひとつ目は、経済分野で行われている分析の実例を見ることができる点。
先程少し触れた「計量経済学」がどのように使われているかを知ることができる点で非常に有意義でした。
二つ目は、人口論にまつわるエピソードが豊富である点。
マルサスなど、かつての有識者が人口に対してどのような考え方をしていたのか知ることは、純粋に知的好奇心を刺激してくれました。